中世編第二話「正式な手順」(その2)






 この二人の聖根も司法長官らによって検分される。その間に、四人を処刑
台にあがらせる。族長の下の妹がふらふらとして歩けない様だ。「ダンブ、
この女を処刑台の上まで運んでくれ」と指示して、他の三人を連行して処刑
台にあがるJとエビルス。

 ロープの長さを調節して、輪を作り三人の首に巻く。ぶるぶると震えだ
す三人を横目に、最後のロープ調整を行い、輪がきっちりと首に巻き付い
て、顎の下に密着する様にする。

 首の太さから折れた後の輪のすぼまりも計算して調整する。複数人の絞
首処刑の場合、落下させた後の足裏の高さをどれだけ揃えるか?というの
が、執行官の腕の見せ所だ。

 うまく顎の下で首が折れる様に、ロープを斜め前方に回して、結び目を
確認する。ロープの端を固定棒に落下分の長さを調整して括り付ける。ロー
プを密着させるために引くと、「ひぃ」と声をあげる。「そんなに怖がら
なくてもいいですよ。本番は、ほんの一瞬で終わりますよ」とエビルスが
声をかけている。

 しばらくすると族長の下の妹がダンブに背負われて処刑台に運び込まれ
てくる。膝に力が入らないのだろう、へたへたと座り込んでいる。背の高
さの判定がしにくいので、両足を棒に括り付けて、縛る。これで身長にあ
わせたロープ調整が出来る。

 棒で無理矢理立たされた女の首にロープを巻くJ。「痛かったろう?な
ぜ処女のまま処刑されようとしたんだ?」とJが何気なく問うと、「お前
らに殺された許婚者に、天国で捧げるつもりだったんだ」と悔しそうにつ
ぶやく。「天国に逝けば、生まれかわるのだから、処女も元通りかもしれ
ないな」と、なぐさめにならない事を教える。足を縛ってあるロープを解
く。ふらふらとやっとの事で立っている部族長の妹。


 ロープが用意されたところで、囚人服のフックを外し、丸裸にする。こ
れは、脱糞や失禁によって国の財産の囚人服が汚れない様にするという意
味と、閲覧する者へのサービスという意味もあるのだろう。

 後ろ手に縛られているために、前を隠せない四人。せいぜい両足を密着
させる程度で、隠したことになっていない。

 「た、助けて..」「お願い」「悪い事はしていません」と口々に懇願し
てくる族長の妹らの恐怖におののく表情をしばらく楽しみながら宣告を待
つエビルスとJ。

 四本の使い終わった聖根を司法長官がしげしげと確認している。じっく
りと確認して楽しんでいるのだろう。たまに、こちらに目を向けては、そ
れなりなスタイルの女を鑑賞している様だ。

 しばらく確認が終わるのを待つ。バルコニーで、司令長官と司法長官が
四本の聖根を検分しながら雑談している。大方、女の死に方の品定めなど
をして、楽しんでいるのだろう。数分たってから、司法長官の声がする。
「処儀開示、無事終了した」という宣言がなされる。

 「では、これで失礼します」と言いながら、順番にJが族長の妻と下の
妹の、エビルスが手下の妻と族長の上の妹の首のうしろに手をかける。「
あなた方と同じ手順で娘さんたちも、すぐに後お追いますので、ご安心く
ださい」と、Jが宣告する。

 族長の妻が「む、娘にも同じこと?あんな辱めを町の人の前で?」と聞
いてくる。Jはその質問を「ええ、そうですよ。でも、すぐにあの世でお
会いすることができますよ」と声をかけながら手を押し出す。エビルスも
同時に手を押し出す。

 四人は、首を後ろからおされて、「きゃ!」と軽い悲鳴をあげながら、
ほぼ同時に落下していく。

 四本のロープが次々とピンと張りつめて、そして少々バウンドして静か
になっていく。落下した先から「はぎぃ」「ぎゃ!」「がはぁ」「あが!」
と四人がそれぞれの最期の声を発する。

 ロープが張りつめて、少し揺れて止まる。全員がうまく絶命した様だ。
たまに、落下しきっても生きていて身をよじらせながらゆっくりと絶命す
る者もいるので、油断がならない。

 処刑台を降りるJとエビルス。四人の首にかかったロープの締まり具合
を確認する。やや前方にロープに太い結び目がきてあごを押しのける様に
首の骨をへしおった様だ。全員、顔を上に向けて息絶えている。族長の妹
と妻は、口からだらりと舌が顔をのぞかせている。

 落ち切った地点もほとんど横一線で、足首の高さも地上から30cm程で、
揃っている。これがばらばらだと見栄えが悪い。新米の処刑官だと、こう
うまく揃えるのは難しい。

 四人とも、軽く足を開いた状態で、息絶えている。しばらくするとシュー
っという放尿の音が始まり、続いて、プスゥという放屁の後に脱糞が始ま
る。

 30秒ほどで放尿も終り、脱糞も終わった様だ。放出された汚物も地面
に掘ってある糞樋に落ちている。糞尿が内股についているのを水で流しな
がら、死亡を確認する。たまに死んだふりをする者もいるが、今回は、脈
拍も呼吸も完全に停止している。

 下の妹の股間に突っ込まれたままの布を引き抜く。ずりゅりと血と精液
を含んだ布に、小水が染み込んでいるのを広げて確認するJ。「狭い膣の
せいか、傷を負わせてしまった様だな、すまんな」と族長の妹に声をかけ
るJ。ぶらんとぶらさがったままの妹からは、当然、返事はない。

 刑務官が四人の遺体に駆け寄って、四体を降ろす。彼女らの絶命を確認
しながらロープから外して、刑場の中央に並べる。先に処刑した族長らと
並べて、八体の屍体が並ぶ。

 刑務官の中でも年長の者が出て来て、八体を調べている。男の屍体につ
いては、首と心臓に手をあてて絶命を確かめている。女の屍体については
男と同じ確認の後、股を広げてスリットに指を挿入して絶命時に非処女で
あったことを確認している。

 一番若い、族長の下の妹の陰部を特に念入りに確認しているのは、趣味
の問題だろう。脱糞具合と失禁具合も調べて完全に絶命していることを確
認するのに20分ほどかけている。

 処刑完了のサインを書面に貰い、細かな後処理を刑務官と審判官と確認
しながら、明日のおおまかな予定を聞く。明日から王族関係者の処刑も始
まるので、忙しくなりそうだ。

 エビルスが族長の妹の表情を確認して、ほほえんでいる。ロープの巻き
方が上手くいったという仕事の出来の確認というよりは、趣味なのだろう。

 検死官らによる死亡の確認、つまり処刑終了のサインを貰って、八体の
屍体を荷車に乗せる。一晩、教会の霊安室に保存し、死化粧をさせてから、
屍体を宮城前の晒し台に展示する手筈だ。

 荷車をダンブが引いて、宮城の出口に向かう。「予定が変わって、断頭
は広場でやるのを見ることにしよう」と、広場へ向かおうとするJ、ダン
ブにエビルス。そこに、外での処刑を担当している兵士が駆け込んでくる。

 兵士の慌てぶりからすると、事件でもおきたのだろう。「どうした?」
と司令長官が兵士に聞いている。「は!広場にて、何名かの者が処刑中止
を叫んで侵入してきたので、逮捕いたしました」とのこと。

 審判官の仕事が増えることになった。「わかりました、今、そちらに行
きますので、逮捕した者を抑えておいてください」と、審判官が席をたち、
降りてくる。

 衛兵も何人かが呼ばれて、審判官とともに、集まってくる。「まずは、
広場にいくことにしましょう」という結論はすぐに出た。

 Jらも、広場に向かう。柵で囲われた広場には、グルナスとルグランを
中心に囚人たちと刑務官数名に、兵士が10人ほどいる。兵士らの前には、
30人程の民間人らしき者が縛られている。すでに反乱を起こした者は、
逮捕捕縛されている様だ。


 「何事があったのだ?」と審判官が刑務官や兵士に聞いている。「朝の
兵士は「主犯格の処刑が終わり、係累の者の処刑をはじめようとした所、
この者どもが処刑を妨害してきましたので、取り押さえました」との回答
だ。

 乱入者たちはすべて捕縛されて、縄で縛られて地面に座り込んでいる。
それらしい武器も持たずに、処刑中止を叫んで突入してきた様だ。多少格
闘の跡はあるが、逮捕された者もほとんど怪我をしていない。

 「つまり、こいつらは、素手で処刑を止めさせようとしたのか?」と審
判官が呆れた声で聞いている。「はい!そうであります」という兵士が答
えてくる。

 処刑予定者の内、残り22人が心配そうに捕縛されている30人の方を
見ている。合計52名。朝の処刑で吊されている四人の男の屍体がまだロー
プにぶらさがっているままだ。

 「まずは、ぶらさがっているのを、始末しましょう」とJが提案する。
審判官は、後からきた司法長官と何やら相談をしている。刑務官の長もそ
の相談に参加している。

 絞首刑が終わった4人の検死が終わり、サージュらが出て来て、いつも
の通り、ペニスを切り取っている。三人は成人だが、一人はどうも10歳
位の少年だ。サージュはその少年の頬をなぜながら「苦しかったでしょう
ね。でも、あなたの大事なところはちゃんと祭ってあげるから成仏してね」
と嬉しそうに語りかけている。

 可愛らしく勃起した少年のペニスに手をあてがい、ゆっくりと根元にナ
イフを押し当てるサージュ。ずるりと、ナイフが陰嚢の奥に差し込まれ睾
丸全体を持ち上げる様にして、ナイフを通す。恥骨にコチリと刃が当たる
が、力を入れて押し切る様にして、少年からペニスを除去する。

 立ち上がって「今日のお仕事は終わったわ」とサージュがJらに言う。
が、審判官が「もうちょっと待ってくれないか?」とサージュを呼び止め
る。


   彼女が必要だとすると、他の男も処刑するということだ。


                   --- to be continued ---



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